映画「シン・ウルトラマン」を映画館で観てきました。
ウルトラマンは、幼い頃にウルトラマンティガを観た以来になりますが、同じような状態だった「シン・ゴジラ」がめちゃくちゃに面白かったので、制作陣に期待して観ることにしました。
期待を裏切らないスピード感と展開で面白かったです。

以下ネタバレありの感想です。

情報量の多さと登場人物たちの早口っぷり、速いテンポで繰り出される展開に圧倒されるとともに、「シン・ゴジラ」と同じ制作陣だ~!とテンションがめちゃくちゃ上がりました。
期待していたものが期待以上で返ってきたことが、とにかくとても嬉しかったです。

ゴジラは破壊神ですが、ウルトラマンはヒーローなので、人がまったく死なずに、ウルトラマンがみんなを守りぬいたところも熱いです。
今回の映画で亡くなったのは神永ただ一人でしたね。
しかし神永もまたラストで帰ってきたというか……いや、帰ってきたのはウルトラマンだけなのでしょうか?
このラストの展開がまだ把握しきれていない部分はありますし、途中の説明部分はほぼ何が起きているのか分かりませんでしたが、
とにかく熱くてエンタテインメントに溢れた素敵な映画だったなという感想です。
この圧倒のされ方が「シン・ゴジラ」と同じ制作陣だ……としみじみ感じました。

仲間が5人しかいないし、自分たちが戦うのではなく各分野のスペシャリストであり情報を集め指示を出す側というのが、全員の掘り下げがありつつ展開が速い理由なのかな……と思ったりしました。
斎藤工さんや長澤まさみさん、西島秀俊さんはよくドラマや映画で観ているので流石の安定感だなあと思いましたが、
ジャニーズ事務所所属の有岡大貴さんの演技がとても素敵で驚きました。途中で心がポッキリ折れた感じが伝わってきて胸が苦しくなりました……
早見あかりさんもとても素敵でしたね。そして可愛い可愛いってアピールしているわけじゃないのに、眼鏡をかけて真剣に仕事をする姿がとても可愛い。流石です……

可愛いといえば、途中、長澤まさみさん演じる浅見が巨大化して街を歩くシーンが、とにかくインパクトが大きくて笑ってしまいました。
巨大化した長澤まさみさんの肘鉄でビルが崩壊する、巨大化した長澤まさみさんの長い脚を持て余したようなへたくそなキック、巨大化した長澤まさみさんの健やかな寝顔の周りで真剣に顔を突き合わせて今後を話し合う……
一部にピンポイントで刺さりそうなシチュエーションですね。私には刺さりました。良かった。

山本耕史さん演じるメフィラスが友好的な紳士然としていたこともあって、素敵なキャラクターとして印象に残っています。
最後に「私の好きな言葉です」「私の苦手な言葉です」とつけるのがチャーミングでしたし、それだけ言葉や文化を理解しており本当にウルトラマンよりも前に地球に来ていたのだというリアリティがあって好きです。
登場の出番自体は少なかったですが、竹野内豊さんの存在感も好きでした。なんか重要人物感がありますね。
ただメフィラスと同様にすぐ手を引いてしまったので、ちょっとどういうポジションの人だったのかはよく分かりませんでしたが……なんか多分重要人物だったんですよね。
変に説明に時間を割くこともなくそう思わせる説得力が素敵でした。

映画冒頭でバッバッとこれまでに登場した怪獣とその顛末が流れたときには、あまりの展開の早さについていけるのか心配になりましたが、本編が期待通り、期待以上に面白くて流石でした。
何回か観たら分かることも、ウルトラマンを観たら分かることも沢山あるのだろうなという、
一度観ただけでは理解はできない部分は多くありつつ、でも一度目でもちゃんと熱い展開に興奮できる映画でした。
それでもきっと何回観ても面白いのだろうなと思わさせられるところが上手いというか、流石というか……
手のひらの上で転がされている感はありつつ、大人しくコロコロされることにします。ドンピシャでした。